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屋根瓦について

 〜日本の伝統である瓦について少し紐解いてみました。


6世紀おわりのアジア地図   わが国の大切な建築物を雨露や太陽の日差しから守り続けた「瓦」の歴史は古く、6世紀の終わり頃 仏教伝来とともに大陸よりその製法が伝えられたと言われています。 聖徳太子 そして聖徳太子により多くの仏教寺院建立がなされるに伴って瓦造りも急速に発展しました。 今日でも瓦製造にたずさわる者の中には、聖徳太子を瓦造りの祖とあがめ、その没日(旧暦2月22日) に因んで行事や催しをしている地方もあります。

  その後、天智天皇により全国に国分寺、国分尼寺が建立されるにつれて、それに使用される 瓦も現地生産されることとなり瓦造りの技術が各地に広まりました、 しかし、まだその技術も低く生産量も少ないため瓦屋根は寺社建築等のごく限られた建造物にしか 使用されない時期が続きました。

城郭   戦国時代に入り、耐火性に優れた瓦は武家の城郭建築に使用され、瓦葺の強さと威厳と、そして 美しさが両認識され、瓦造りも格段に進歩しました。 一般の民家にも瓦葺屋根が見られるようになったのは、江戸時代以後で、それが明治、大正期になる頃から 急激に普及し今日に至っています。

  この間、瓦造りは機械化され、又焼成技術も格段に進歩し、良品質の瓦が製造されるようになりました。 また、近年では従来のいぶし瓦や陶磁瓦のほかにも多種多様のセメント瓦や、スレート製品が 屋根瓦として使用されています。